お久しぶりです、ちざるです。
拠点を移動して、5か月が経ちました(笑) この間に、前回取得した3級アマチュア無線に続いて、
第二種電気工事士なる資格をゲットしました・・・まだ、未登録ですが・・・
そこで、この資格の取得方法について簡単にまとめてみました。
問題内容等の細かい対策については、紹介しているテキストやYOUTUBEを見ていただければと思います。
第二種電気工事士とは
資格内容
第2種電気工事士筆記試験すいーと合格では、第二種電気工事士について、「オール電化時代を向けた現代の花形資格です。受電電圧が600ボルト以下の一般電気工作物の電気工事に従事でき、住宅や店舗の屋内配線や照明器具の取り付けといった、電気の専門職を目指す人がまずはじめに挑戦して取得する資格です。」と記載されています。
つまり、電気工事を仕事として行うために必要な入門的な知識を得ることができる資格がこの資格ということであり、逆に言えば、この資格がなければ、低圧であっても対象となる電気工事を行うことはできないということです。
これがあれば、家のコンセントを自分で増設できるってことです!!
模様替えしたら、タンスの裏側にコンセントがあって、使えないとか、延長コードで延ばしてるとかありますよね。そんなら、増やしちゃえ!ってのができるってことです。 たぶん
難易度
さて、そんな、電気工事を仕事にするための基本中の基本資格である第二種電気工事士ですが、この資格の難易度はどれくらいなのでしょうか。
難易度を表す指標としては、合格率がよく用いられますので、第二種電気工事士についても合格率を見てみましょう。
第二種電気工事は、1次試験の筆記試験と二次試験の二つの試験から構成されていますので、それぞれの合格率についてみていきます。
なお、所定の条件を満たすことで一次試験を免除することが可能です。
≪合格率≫
・一次試験 合格率 50%~60%
・二次試験 合格率 60%~70%
この合格率をみると、それ程難易度が高い資格ではないが、一次+二次試験を一発で合格するためには、ある程度しっかりと対策を取る必要がある資格であると思います。
技能試験を何回も受けるとか、仕事で電気工事していなかったら、練習費用的に痛いので一発で通過したいところと思います。
受験の日程や申し込み方法については、一般社団法人電気技術者試験センターのホームページをチェックすることをお勧めします。
勉強方法
一次試験対策
一次試験は、筆記試験(マークシート)形式で、電気工事に必要な基本的な知識について、50問出題され、30問以上正解すれば合格となります。
6割正解で合格できる試験であり、また、過去問をみると、ほぼ同じ問題が繰り返し出題されている傾向がありますので、過去問を中心に回せば問題なく合格ラインに達することができると思います。
・使用したテキスト
今回、試験に向けて中心的に使用したテキストは、写真の右側にある、【すい~っと合格 赤のハンディ】全部解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2020 を中心に使用し、ここの補足説明用として、ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格 2020年版(写真左)を使用しました。
なんで、2024年なのに、2020年版を使用しているの?って思う方もいると思いますが、これは、BOOKOFFで格安で販売されていた年版が2020年のテキストだったため、これを用いました(笑)。
なお、資格試験の勉強に古い年度のテキストを用いる場合には、使用テキスト以降に大きな法改正等の改訂が実施されていないことを事前に確認しておくことが重要になります。
このことは、電気工事士のような技術系の資格ではなく、法律系の資格では特に重要になりますので、ここの点が不明であればコストをかけても新しいテキストを購入することをお勧めします(覚えた後に改正条項を覚えるのは非効率であるため)。
他にもいくつかの出版社から第二種電気工事試験についてのテキストが発売されていますが、上記の過去問とテキストがもっとも使いやすいと思います。
ちなみに、内容的には、試験範囲を十分に網羅されており問題ないのですが、なんか、すぃーっとシリーズと比較して読みにくい感じがしました。
あと、補足的に用いたものとして、YOUTUBEの第2種電気工事士試験関連のチャンネルとスマホに過去問のアプリがありますが、これらはサブとして使用しました。
アプリについては、第二種電気工事士で検索すれば、過去問集のアプリがいくつか出てきて来ます。
電車通勤の方とかは、こちらを使っても良いかもしれません。
ただ、計算系と複線図系の問題など、余白を使うような問題は、じっくりと座ってやった方が良いかもしれません。
・筆記試験勉強方法
勉強方法として、過去問を中心として解き、間違えた箇所について解説を読むとともに、解説で不明な点については、テキストも確認して理解を深め、ここでも不安な知識については、YOUTUBEチャンネル等で重ねて確認するようにしました。
ここで、すぃーっとシリーズの過去問では、過去問が分野別に分かれていることに加えて、繰り返し出題されている問題(必須問題)とそれ以外の問題が分けられて収容されている点で非常に使いやすかったです。
すなわち、1~3周くらいは、必須問題を中心に回転させて、必須問題が淀みなく解答できるようになった分野から、その他の問題も含めて過去問を潰していくことができるので、理解度に合わせて、効率的に進めていくことができます。
この点で、【すい~っと合格 赤のハンディ】全部解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2020は非常に有用です。
二次試験対策
二次試験は、技能試験(実技)形式で、13問の公表問題の中から1題が出題されます。
二次試験は、13題の配線図から選ばれた一つの配線図をみながら、当該配線図に基づいた電気配線を完成させる試験です。
この試験は、一次試験とは異なり、一つでも誤り(欠陥)があると不合格となるので、事前に公表される13問のいづれが出題されたも完璧に仕上げられるように、準備をしっかりとしておくことが重要になります。
・使用したテキスト
今回技能試験対策として使用したテキストは、「第二種電気工事士技能試験 公表問題の合格解答(2023年度版)」です。
実は、2023年と2024年では、13問の問題の一部の改訂があり、実際、少し焦りました(;’∀’)
ですが、あまり大きな改訂でなかったので、改訂箇所のみを注意して覚える程度で済みました。
紙のテキストとしては、上記のものを使用しましたが、実際の操作については、YOUTUBEを主に参考にしました。
・技能試験勉強方法
技能試験では、13問の中からランダムに選択された1つの配線図が出題され、この配線図通りに電気工事が行えるかが問われています。
このため、配線上に一つでも欠陥があると不合格になってしまう点で、一次試験と異なるため、確実な施工作品の作成が求められています。
この技能試験の勉強方法は、3段階に分けて行いました。なお、使用した工具等については、次項で説明します。
1.単線図→複線図の理解
これは、全13問の複線図化を問題を見た瞬間に描き出せるように練習します。
複線図化は、必須ではないですが、素人は、複線図化にしないと正確な配線は困難と思います。
そして、この複線図を起こす作業をどれだけ短縮できるかで、後の配線作業に懸けることができる時間が決まります。
ここで、複線図がわからない場合には、以下のHOZANのYouTubeが参考になります。
2.工具の使用方法および複線図における各パーツ毎の施工手順の理解
工具の使い方についても、テキストを読むよりも動画で確認した方が圧倒的に理解が早いです。
特に、電線の被覆をはがす手順やランプレセプタクルとの接続方法等については、動画を参考にしました。
時間内に仕上げるためには、各部材の接続手順や工程については、ほぼ考えることや迷いなく、手が勝手に動くレベルまで、繰り返し練習することをお勧めします。
ほとんどの方は右利きなので問題ないと思いますが、左利きの方は、VVFストリッパーの使い方になれるまで時間がかかるかもしれません。
ちざるは、左利きなのですが、結局、右手でVVFストリッパーを使用することで、使用上の違和感を回避しました。
3.時間内での施工練習
公表問題の全13問の複線図をマスターし、工具の使い方、各部材の接続方法についてできるようになったら、時間を計っての施工練習を行うことになります。
試験時間は40分ありますが、最後の5分は、作品の欠陥チェック、見直しに使用します。また、最初の10分は、問題の複線図化に費やしました。この図面で失敗すると終わりですので(;’∀’)
そうすると、作品の施工に費やせる時間は、長くて25分程度となります。
このため、安全を考慮して、30分で全施工を終えられるように全13問の練習を行います。
ただ、ここまで来ていれば、あとは、各作業を効率化することで目標時間には簡単に到達することができるでしょう。
ポイントとしては、配線の長さを図って切るのですが、この部分の長さをあまり厳密にやらなくてもよいということです。欠陥基準に抵触するような配線長はだめですが、多少短くても問題となることはありません。具体的には、定められた寸法の半分以下でなければよいということなので、余裕があります。
・使用した道具紹介
実技試験では、当然ですが工具が必須です。
すでに電気工事関係に携わっている方には、不要な情報ですが、私は電気工事関係の仕事をしていないので、HOZANの電気工事士試験のセットを購入しました。
特に新品にこだわらない方であれば、メルカリ等で中古品を探すと少し安く購入することができます。
また、工具があっても電線や各種器具が無いと練習ができません(;’∀’)
そこで、ネットで探すと結構たくさん電気工事士試験向けのセットが販売されています。
ここで、電線は練習すると切ってしまうのでどのくらい必要となるのかが問題になると思います。
個人的には、全く工具も電線も扱ったことが無いのであれば、最低2回分を購入することをお勧めします。
この理由としては、一回目では、とにかく13回の公表問題すべてに必要な動作について、何度も練習します。何度も練習とは、電線はカットしてしまいますが、ランプレセプタクルと電線との接続や、端子台と電線の接続等々については、繰り返しできるからです。
このような練習をすると、リングスリーブが足りなくなるので、これはなくなったら別途購入しましょう。
また、電線等のセットについても、メルカリ等で検索するといろいろなセットが個人の方からも出されていますのでみてみるのもありです。お安めの商品に出会えることもあるかもしれません(笑)。
さて、残りの1回は、練習で迷いなく部材と電線が接続できるようになった後であって、複線図を余裕で書けるようになった時点で、確認として、13題すべてのパターンを練習することをお勧めします。
このときには、しっかりと複線図の作成から本番と同じように時間を計って練習してください。
時間を計測することで、どの作業に時間が取られていたのか、何問目の問題は時間オーバーしたとか、個人個人の癖が見えてくると思います。そしたら、その部分を修正していきます。
2回分の材料の場合には、苦手箇所の部分的な練習を強化し、もし、材料が3回分あれば、苦手問題については、試験直前に通し練習できるのでさらによいと思います。
その他、余裕をもって用意してよかった小物としては、差込型コネクタと合格クリップです。
差込型コネクタは、繰り返し使用できるものですので、外しながら使用すれば、それ程必要とはならないのですが、練習をはじめると、ばらばらにすることが非常にめんどくさくなります。
特に、差込型コネクタが外れなくて、超ストレスフルになることがあります。
このようなときに、差込型コネクタを余分に持っていることで、その配線図を壊すことなく次の公表問題に挑戦することができるため、気持ちよく練習することができます。
そして、合格クリップについては、配線処理が上達すると不要になりますが、最初うちは、あるとかなり便利です。私は、最終的に試験では、合格クリップを持っていきましたが、使用しませんでした。出題された問題にもよりますが、覚えていれば、合格クリップで仮組みしなくてもわかります。
一次試験/二次試験を振り返って
1.一次試験を振り返って
合格率が60%程度であり、繰り返し出題される問題があるような試験は、過去問から直接始め、回答解説でわからないことがあれば、テキスト、YOUTUBEで該当箇所を確認する方法で間違いなく、合格基準を超えることが可能です。言い換えれば、ちゃんとやれば、それほど難しくないと思います。
科目による苦手を作るべきではないと思いますが、図面、図記号等に関する問題については、二次試験の単線図→複線図の問題を解くために必須となるので、確実に押さえておく必要があります。
私は、配線図に関しては、YOUTUBEでは、HOZANに加えて、「さくら電気工事士チャンネル」「ガミデンキチャンネル」が参考になりました。
YouTubeで「第二種電気工事士」と入力してサーチするとたくさん動画が出てきますので、自分にあった動画をみて勉強すれば良いと思います。
注意点としては、複線図の場合に解答が複数ある可能性がありますので、YouTubeを見すぎて混乱しないようにすることも重要です。
2.二次試験を振り返って
合格率が70%と一次試験と比較して少し高い試験ではありますが、その内容については、決して甘くはないと思います。
試験当日、試験会場で終了の合図の後、テーブルの列ごとに施工した作品を置いて退席する手順だったのですが、そのとき私の席が退席の最終列だったこともあり、他の受験者が作った作品を見る時間が十分にありました。
他の受験者の作品を見ての印象としては、未完成の方が約30%弱いますので、完成させることができた方は、配線ミス等をしていない限りほぼ合格されていると思います。
つまり、時間内に合格基準の精度で作品を完成させることが、合格の必須条件ということになります。私の周りにも何人か配線が全く終わっていないかたや、開けた箱をまた閉じて、その上に作品につけるはずのタグを置いている方もいました
(もはや、作品が無い)
少し具体的なことを言えば、配線が足りなくならなければ、多少の長さはすべて誤差ですので(欠陥になるようなことはまずない)、長さについてはざっくりと計って各部材と配線を繋いていけばよいと思います。
最後に
合格は、したのですが、この資格の使い道についてはまったく迷走中です。
家のコンセントの増設時に役立つと思いますが、その予定も当面無いので、どこかで経験を積めたらおもしろいと思っていますがなかなか無いですね(笑)
アマチュア無線3級に加えて、二種電気工事士も取得してみたものの(;’∀’)さてどうするか。。。
今回は、ここまで!
登録手続きや、その先である、実際の電気工事なんかも経験できたら、そのことについて書けたらいいなと思っています。
以上、ありがとうございました。
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