こんにちは、ちざる です!!
久しぶりの投稿になります(;’∀’)。
皆さんは、ベイブレードをやったことありますか?
なんか、新シリーズ『ベイブレードX』が登場して、小学生の間ではかなり盛り上がっているようです。
なお、この記事を書いている時点で、ちざるはベイブレードを持っていません(;’∀’)
ちざるには、まだ、ベイゴマしか手元に届いていません。
さて、そんな流行りのベイブレードについて、少し興味がわいてきたので、ベイブレードについて、調べてみました。
『ベイブレード®』とは
ベイブレードの歴史
ベイブレードは、1999年にタカラ(現タカラトミー)がベーゴマの改良、競争性を発展させて、商業玩具として販売した商品です。
細かい仕様については、以下のブログが大変参考になります。
https://dorekau.com/40516
ベイブレードのブームは、これまでに3回ありました。そして、今、第4世代・・・
第1世代 1999年~2005年 爆転シュートベイブレード(初代)
第2世代 2008年~2013年 メタルファイトベイブレード
第3世代 2015年~2021年 ベイブレードバースト
第4世代 2023年~??? ベイブレードX
ベイブレードの楽しさ
ベイブレードは、説明のとおり、ベーゴマを起源としているので、遊び方も基本は同じです。
スタジアムに2つのベイを投げ入れて、相手をスタジアムの外にはじき出すか、相手よりも長く回り続ける、ことにより勝負が決まります。
ベーゴマではなく、ベイブレードの独自の特徴としては、最近のベイにはバースト機能が付いていることだと思います。バーストとは、複数パーツにより構成されているベイが相手のベイとの衝突による衝撃でバラバラになってしまうことを言います。
あー写真を撮るの忘れてしまった。
ということで、ベイブレードのオリジナル画像はありません。
だって、持ってないので(;’∀’)
ベイブレードの魅力は、従来のベーゴマにはなかったカスタマイズを簡単に行えるようにして、自分独自のベイを作れる点と、攻撃力を高めると、防御力が下がり、防御力を高めると、持久力が下がり、持久力を上げると、攻撃力が下がるような、いわゆる『じゃんけん』みたいな感じで、最強が作れない点も魅力かもしれません。
まぁ、ベーゴマも削り、磨くと変化が出てくるらしいので、カスタムできるんですけど・・・・・でも、ちょっと子供には大変!!
というか、子供だけでなく、大人も全然ひもを巻けない方だらけ(-_-;)
ベーゴマをやってみたい方大募集(笑)・・・・・チャレンジパークでやりましょう!!
ベイブレードの基本構成
ベイブレードは、上記の通り、パーツの組み立て方によって、回転特性が変化して、スタジアム内での動き、すなわち戦い方に変化が出てくるコマです。
ベイブレードは、各世代により、また、いくつかの付属部品により、異なってきますが、基本的には、以下の3つの構成によりできています。
この構成についても、各世代やバリエーションによりいろいろと異なるようです。
・上層部:ウィール、レイヤー、ブレード、フレーム?
・中層部:トラック、ディスク
・下層部:ドライバー、ビット
各世代におけるベイブレードの細かな構成については、以下のサイトが大変参考になりましたので、これまで発売された、ベイブレードシリーズの詳細について知りたい方は、以下の競技玩具研究所様にアクセスしてみてください。
ちなみに、ベイブレード以外にも、ビーダマン等の懐かしいおもちゃについても解説されています。
ベイブレードのビジネス戦略を振り返る。
株式会社タカラトミー
ベイブレードは、タカラトミーから発売されているので、ベイブレードブームを作った、タカラトミーについてどんな企業か調査開始です!
でも、一から調査するのは、大変なので、とりあえず、ChatGPTに聞いてみます。
『タカラトミーについて 会社情報、 事業内容、 競合、 について、サマリーにしてください』
回答>>>以下のように答えてくれました。
もちろんです!タカラトミーは、日本を代表する玩具メーカーであり、楽しさと創造性を提供しています。以下に、タカラトミーについてのサマリーをご紹介します。
- 会社概要:
- 商号: 株式会社タカラトミー
- 本社所在地: 東京都葛飾区立石7-9-10
- 設立: 1953年(創業は1924年)
- 資本金: 34億5953万円
- 主な事業内容: 玩具・雑貨・カードゲーム・乳幼児関連商品等の企画、製造および販売
- 従業員数: 連結2,476人、単体562人(2023年3月31日現在)
- 取引銀行: 三井住友銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行、信金中央金庫、三菱UFJ銀行、商工組合中央金庫、りそな銀行、みずほ信託銀行、新生銀行、きらぼし銀行、足利銀行1.
- 100周年記念:
- 2024年に100周年を迎え、さまざまな商品やイベントが展開されています。
- 100周年ロゴは、「1」から無限の可能性「∞」を表すデザインで、原点と未来、日本と世界、そして人と人をつなぎ、健やかさと賑やかさを世界に届ける意味を込めています1.
- 競合:
タカラトミーは、子どもたちの成長と遊びを大切にし、未来への可能性を広げる存在として、100年以上にわたり愛されています。1
なんと、2024年の今年は、タカラトミー生誕100周年なんですね!!
これで、ざっくりとタカラトミーのことがわかったので、さらに、企業情報に絞って調査を行います。タカラトミーは、ホームページに行くと上場企業ですので、IR情報として、企業情報が投資家向けに公開されています。
ということで、タカラトミーのWEBサイトをみると、一部合併前からのものも含めて、1999年からの有価証券報告書を読むことができるので、1999年から2023年までの有価証券報告書、統合報告書等をベースに、ベイブレードのインパクトについて考えてみます(笑)。
ちなみに、ご存じの方も多いと思いますが、タカラとトミーが2006年に合併して誕生したのがタカラトミーで、それまでは、別々の会社でした。
そして、『ベイブレード』は旧タカラの商品です。
タカラトミーの売上・利益の推移
以下に、有価証券報告書等から抽出した、タカラトミーの売上高と営業損益について、1999年から2023年までの期間をまとめてみました。
結構、大変だった(;’∀’)
まず、2006年を境にして、売上高が倍増しているのは、タカラトミーが爆誕したからです!!たしか、このころ、他のおもちゃメーカも合併してバンダイナムコやセガサミーなんかもこのころだったような薄い記憶がある・・・流行りなのかな(笑)
ChatGPTによると、バンダイとナムコの合併が2005年9月29日、セガとサミーの合併が2004年10月1日とのことです。
タカラの合併前の2005年の営業損益の落ち込みがえぐい(;’∀’)
2004年に売上高1000億を超えて営業利益も50億近くあったのに、2005年は、営業損失110億超え。
一方、1999年~2023年までの営業損益の推移を当該期間の全体で観察してみる。すると、営業利益は全体的に改善傾向(右肩上がり)である。
また、これまでに以下に記載の3つの大きな山があることが見て取れる。
1.2003年を頂点とする2000年~2005年の山
2.2010年~2012年を頂点とする山
3.2019年を頂点とする2016年~2021年の山
これをみて、ここまで読んでいただいた方はわかると思いますが・・・
正解です。
この営業利益の山は、ベイブレードのブームとそれぞれ重なるんです(笑)
第1世代 1999年~2005年 爆転シュートベイブレード(初代)
第2世代 2008年~2013年 メタルファイトベイブレード
第3世代 2015年~2021年 ベイブレードバースト
もちろん、この利益には、定番のプラレールや、トミカ、リカちゃんの定番IPやトランスフォーマーブームもあったと思いますが、やっぱり、ベイブレードの利益貢献は半端ないと思います。
この理由がわかるのが、アニュアルレポート等の記載から読み取れます。
2003年のアニュアルレポートでは、ベイブレード売上高10,186百万円!!
国内累計5600万個、海外4000万個販売!!との記載があります。
https://www.takaratomy.co.jp/ir/financial/pdf_takara/annualreport/annual_2003.pdf
また、
2005年のアニュアルレポートでは、110億以上の営業損失計上の理由に、ベイブレードの販売不振が理由の一つとなっています。
そう、第一次ブームの終焉の影響・・・・アニメ終わっちゃったから
https://www.takaratomy.co.jp/ir/financial/pdf_takara/businessreport/05_jigyou.pdf
タカラトミーのPBRの推移について
続いて、タカラトミーのPBR(株価純資産倍率)の推移について、2010年~2023年までの期間でまとめてみたところ、これもまた、ベイブレードの第2世代、および、第3世代のブームとほぼ一致する。
気になるのは、
ベイブレードXのブームがどのくらいPBRを押し上げるのか(笑)
ベイブレードの海外展開について
ベイブレードの海外展開は、第1世代から積極的に行われており、2002年5月には、幕張メッセにて、『ベイブレードワールドチャンピオンシップ』が開催され、海外での販売数が約4000万個との記載がありました。世界41の国・地域への展開!!
しかしながら、このときのタカラの海外売上比率は、例えば、2003年では、5%程度、タカラの売上の95%は国内での事業で作られていました。
そして、2006年の合併以降、さらなる海外展開を進め、積極的に北米市場、中国、韓国、香港、台湾、タイ等でのメディアミックスを行っています。
そして、2012年にはカナダで世界大会、2018年にはフランスで世界大会が開催されています(https://ssl4.eir-parts.net/doc/7867/ir_material_for_fiscal_ym7/124607/00.pdf)
(https://ssl4.eir-parts.net/doc/7867/ir_material_for_fiscal_ym7/124609/00.pdf)。
この結果、2023年には、ベイブレードは、累計出荷数が5.2億個以上となるバケモノコンテンツに変貌しています。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7867/ir_material_for_fiscal_ym7/142852/00.pdf
また、2023年には、国内売上比率を61.5%まで低下させて、売上の約4割を海外で稼ぐ、グローバル企業になっています。
もちろん、ベイブレードだけでなく、トランスフォーマーや他のコンテンツの影響もありますがすばらしいことですね。
販売力の獲得としては、2011年の米国玩具メーカーRC2(現TOMY International)の買収も北米地域のマーケット拡大に大きく寄与したと思います。
やっぱり、子供が減っている国内市場だけでは、おもちゃは厳しいと思うので海外展開が必須と思います。
一方で、大人向けのおもちゃにも力を注いでいるようです。
その名も『Kidults』
これは、例えば、大人のためのトミカシリーズのようなものも売り出されており、一部の大人のコレクションとなっているようです。
詳細は、以下のリンクをご覧ください。
『はやぶさ2』・・・・・欲しい(笑)
まとめ
今回、ベイブレードから軽い気持ちで、タカラトミーについてちょっと調べてみたけど、案外、奥が深く沼りました。
1999年からの有価証券報告やアニュアルレポートを読んでみたり、また、売上高をエクセルでまとめてみたり(;’∀’)
結果、ベイブレードは裏切らない(笑)
ベイブレードの新シリーズの発売+アニメ放送開始のメディアミックスによって、タカラトミーのROEは改善されている。
この波を考慮すると、ベイブレードXが発売され、アニメ「BEYBLADE X」の放送も開始されているところを考えると株価上昇への期待も高まりますね・・・・買っていません(笑)
財務状況としても、自己資本比率も近年50%を超えていますし、有利子負債も減少し、安定性が高まっています。キャッシュが以前に比べて多くたまっているので、これを何に投資していくのか、次の成長戦略が気になるところです。
研究開発比率も2~3%弱とゲーム・玩具業界ではそれほど高くない気もしていますので、もっと投資してもいいのではないかと思ったりしています。
『ベイブレードは、スポーツへ』
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7867/ir_material_for_fiscal_ym/146822/00.pdf
今後は、競合のバンダイナムコさんとの事業戦略やコンテンツの比較をしても面白いかなと勝手に思っています。
ただ、その前に、ベイブレードの特許についても調べたので、これをまとめないと!!
本当は、この記事の中に入れ込む予定でしたが中々進まず(;’∀’)
ベイブレード関連の知的財産については、でき次第で公開します。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。
ベイブレードX・・・・買おうかな(笑)
ちざる
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