こんにちは、ちざる です。
今回は、資格の勉強を始めようと思っている方、すでに少し始めているあなたに、続けることができるあなたに適した学習方法について、自分の経験を通して紹介したいと思います。
一発合格者の合格体験にだまされてはいけない(笑)
あなたが「資格取得」を目指すと心に決めたとき、あとの行動としては、その資格についての情報収集・・・つまり、検索していると思います。
インターネットで検索したり、資格学校のパンフレットをみたりしていると、「合格体験記」等のコーナーに、数人の昨年の合格者の方がその合格の喜びと、合格までを語っていると思います。
ここで、この講座のテキストなら一発合格できるんだ!なんて思ったあなたは要注意です!
まず、前提として、一発合格を合格体験記で推してくる資格は、必ず一発合格が困難な資格です。
言い換えれば、このコーナーに掲載されている方は、資格学校側がお金を払ってでも、紹介したい人達で、受験生全体のホンの一握りの方です。
実際の所は誰にもわからないのですが、一発合格できた理由は、資格の属性と、その人の経験、テキストとの相性、時間、これらが上手くマッチした結果であると、僕は思います。
なので、まずは、落ち着いて、自分と資格とのポジションを明確にしてみることが大切です。
では、どうやって自分と資格とのポジションを知るのか、その方法について、以下に説明していきます。
資格との相性を知る
あなたにとっての資格の難易度と、一般的な資格ランキングや、合格率とがズレていることがあるとことは以前の記事でお話しました。
勉強がなかなか継続できない!という方には、以下の記事も、オススメです。
【資格】資格が欲しい!おすすめ!! 続けられる勉強法(2022)
例えば、僕は最近、知財管理技能検定1級に合格したのですが、この試験の合格率は10%くらいです。
何も知らない方にとってはかなりの難試験です。
下記の図で示すと、合格率が10%代は、難試験であり、知財の勉強をされたことが無い方にとっては、資格との距離感も遠いため、③三角の事象にあたります(なお、この知的財産管理技能検定の1級は、実際には、諸条件により何も知らない方には受験資格がないので、実際直接受験することができないのですが、自分の一例として説明しています)。ただ、おそらく、受験資格である2級を取得したばかりの方にとっても、③の事象の方が多いと思います。
つまり、実務経験や知財の関連法に関する細かい部分までフォローできていないので、距離感は遠く、難易度は高いということです。
一方、すでに弁理士試験に合格していると仮定すると、②星型の事象に一変します。
これは、弁理士試験合格者には、すでに知財管理技能検定に必要なほとんどの知識を持っているからです。
このように、あなたのポジションにより、合格までの難易度はかなり違った物になります。
独学か通学か
独学
資格試験では、独学というと、本屋さんで売っている本や、インターネットの無料情報を使って、一人で勉強するスタイルと、僕は思っています。
メリット
- 自由
これがすべてと言っても間違い無いような気がします。 - テキストをいろいろと組み合わせられる
通学と違って自分好みに教材を選んで、好きな順番で学習できます。 - 安い
必要とする最低限のテキストで良ければかなり安価に揃えることができるでしょう。
デメリット
- モチベーションを保ちにくい
まわりに同じ資格に挑戦している方や、試験に詳しい方がいないため、自分の勉強がどのくらい進歩しているのかがわからず、継続するためのモチベーションを保てない。 - 孤独になりやすい
独学系の方は、資格を目指していることを隠す傾向が強いため、まわりの協力が得られにくく孤独になりやすい気がします - 情報が更新されにくい
これは、資格試験はある意味情報戦でもあるのですが、独学の場合には、自分から情報を取りに行かないと入ってこないため、情報が遅れがちになります - 勉強のリズムが作りにくい
勉強をするもしないも、自由であるため、一度、サボると、次に再開するエネルギーがかなり必要になります
通学
資格試験において、通学とは、資格試験の専門学校等に属して、プロ講師や専用のテキストで学習すること。ウェブ講義や通信講座も含められると思います。
通学のタイプは、大きく生講義と、通信の形式があります。
もちろん、この両方を合わせた形式も含まれます。
生講義
生講義は、昔からある対面授業に加えて、ウェブ上で、リアルタイムに講義を受ける、いわゆるウェビナーも、広い意味で生講義と言えると思います。
メリット
- 情報が入りやすい
経験豊富で、最新の試験事情にも詳しい講師やスタッフが近くにいるため簡単に最新の情報が入ってきます。 - 勉強のペースをつかみやすい
講義のスケジュールは、決まっていますので、生活リズムが自然と試験中心になるため、勉強のペースをつかみやすく、また、周囲もスケジュールが明確なれば、協力しやすくなります。 - 仲間を作りやすい
生講義のクラスに入ると、ほぼ1年間、一緒に教室で勉強をすることになるので、何かをきっかけに、雑談したりすることも多いため、受験仲間を作りやすいです。
また、教室には、あなたと同じように勉強を始めたばかりの方も多くいますが、試験経験が2回3回の人もいると思いますので、この方たちと仲良くなれば、講師には聞きにくい、他校の事情等の情報も聞けることでしょう。 - 質問がしやすい
これは、既に、説明している通り、講師と距離が近いので、講義終わりに、わからなかったところを確認したりすることが容易にできます。
デメリット
- 比較的に高い
生講義のコースは、弁理士試験対策で言えば、LEC等の大手が展開していますが、パッケージの価格が50万くらいとなり、通信講座と比較して高くなっています。 - 毎週の時間確保が大変
生講義では、講義スケジュールが決まっているため、スケジュールにあわせて、仕事を調整する必要があり、残業か多い方には向いていないかもしれません。 - 教室と生活環境と距離
東京周辺や大阪周辺にお住まいの方は、簡単に通学できますが、それ以外の地域の方には物理的に困難な場合も多いとおもいます。
通信講座
通信講座は、従来からのテキストが自宅に届くタイプに加えて、最近は、タブレット端末一つあれば、どこでも学習出来る通信講座もあります。
メリット
- 比較的安い
通信講座は、生講義のコースに比較すると、費用面でかなり安いものもあります。 - どこからでも開始できる
最近の通信講座の最大のメリットは、ネット、スマホでアクセスして、勉強できるので、ネット環境さえあれば、どこでも勉強できます。 - すきま時間を使いやすい
今の通信講座は、ほぼスマホ対応していますので、通勤時間や、仕事の合間に簡単に学習することができます。
デメリット
- 集中しにくい
通信講座は、教室を持っていないため、学習環境によっては集中できないことがあります。 - わからないと急激に眠くなる
これは、仕事の後の生講義でもあることですが、通信講座の場合には、よく起こります。 - モチベーションを保ちにくい
独学よりは、ある程度のスケジュールに沿って勉強をしているので、モチベーションを維持しやすいですが、生講義のように試験仲間がいたりする事が、少ないのでモチベーションの維持する努力が必要です。
合格率が低く、あなたのこれまでの経験から離れた資格を目指すなら、通学がおすすめ
僕が通学を推す理由は3つあります。
(1)情報量
生講義の場合に、講師やスタッフに簡単に質問をすることが出来るため、悩んだらすぐに解決することができます。また、質問がまとまらないときでも、リアルであれば、その動作や表情から、講師にも、あなたの理解の度合いが伝わりますので、どこからわからないのかを的確に捉えた説明により、あなたの理解も早くなると思います。
僕も生講義派で、弁理士受験のときには、先生に質問に行ったことがあり、結局、質問の内容の前提となる条文の理解ができていなかったことを指摘してもらえたことで、理解がぐーんと進んだ経験があります。
これに対して、通信の場合には、質問はメール受付が一般的であり、また、基本的に掘り下げられることがありません。
このため質問内容を具体的に整理することが苦手だなと思う方は、講義の中で直接質問することができる生講義をオススメします。
(2)合格ノウハウが蓄積されている
弁理士試験に関して言えば、通学コースが用意されている大手の資格学校には合格に必要なノウハウが詰まった良質のテキストがあります。
(3)勉強仲間ができる
合格後にその分野での、プロフェッショナルとして、仕事を続ける上で、かけがえのない友人に会うこともありますし、辛い受験時代のモチベーション維持になるため、このためだけでも、生講義はオススメです。
まとめ
ここまで、読んでいただきありがとうございます。
今回は、あなたに適した勉強法につながる、資格学校タイプ別のメリットデメリットを説明しました。
授業料は高くても、強力な一生の仲間を得られやすい生講義は、通学できるならば、初学者にはオススメです。
ただ、授業料が高いので、2回目以降の受験生の場合には、通信講座と単発の生講座を組み合わせて受講するなど、費用を抑えつつモチベーションを保つ工夫も必要と思います。
今回は、資格学習のときに最初に悩む、学習スタイルについて、あなたに適した学習スタイルの発見の助けになればと思い記載しました。
弁理士試験に特化した、具体的な、資格学校別の特色についてはまた、別の記事で、紹介したいと考えています。
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